过级鸭

2021 年全国硕士研究生招生考试 203 日语真题

I. 基礎知識

Directions: 次の文章を読んで、1~20の問いに答えなさい。答えは選択肢[A][B][C][D]からもっとも適切なものを1つ選びなさい。(1点×20=20点)

松の樹に囲まれた家の中に住んでいても松の樹の根が地中でどうなついるかはあまり考えてみたことがなかった。美しい赤褐色の幹や、わりに色の浅い清らかな緑の葉が、永いなじみである松の樹の全体であるような(1)。雨が降ると、幹の色はしっとりと落ちついた潤いのある鮮やかさを(2)。緑の葉は涙に濡れたような可愛らしい色艶を(3)。雨のあとで太陽が輝き出すと、早朝のような爽やかな気分が、樹の色や光の内に漂って、いかにも朗らかな生の喜びがそこに躍っているように感じられる。時々かわいい小鳥の群れが(4)声で囀り交わして、緑の葉の間を楽しそうに往き来する。それ(5)私の親しい松の横であった。ところが、ある時、私は松の勘の生い育った小高い砂山を崩している所(6)足を止めて、砂のなかに深く入り込んだ複雑な根を見まもることができた。地上と地下の姿が何とひどく相違している(7)であろう。一本の幹と、簡素に並んだ枝と、楽しそうに葉先をそろえた針葉と、一それに比べて地下の根は、戦い、もがき、苦しみ、精いっぱいの努力を(8)ように、枝から枝と分かれて、乱れた女の髪のごとく、地上の枝幹の総量より多いと思われる太い根細い根の無数をもって、一斉に大地に抱きついている。私はこのような根が地下にあることは知ってはいた。しかしそれを目の前にまざまざと見たときには、思わず驚異の情に打たれぬわけにはいかなかった。私は永いなじみの間に、このような地下の苦しみが不断に彼らにあることを、一度も自分の心臓で感じたことがなかったのである。彼の苦しみの声を聞いたのは、時折に吹く烈風の際であった。彼の苦しそうな顔を見たのは、湿りのない炎熱の日が一ヶ月以上も続いた後であった。しかしその叫び声や萎れた顔も、その機会さえ過ぎれば、すぐにの快活に帰って苦しみの痕を(9)あとへ残さない。しかも彼らは、我々の眼に潜められた地下の営みを、一日も怠ったことがないのであった。あの美しい幹も葉も、五月の風に吹かれて飛ぶ緑の花粉も、実はこのような苦労の上に(10)可能なのであった。この時以来私は松の勘だけではなく、(11)植物に心から親しみを感ずるようになった。彼らは我々(12)生きているのである。それは誰でも知っていることだが、私には新しい事実としか思えな

1.
A) 気がしていた
B) 気になっていた
C) 気にしていた
D) 気がついていた
答案 A
2.
A) 見る
B) 見せる
C) 見える
D) 見せられる
答案 B
3.
A) 増してくる
B) 増してある
C) 増してしまう
D) 増しておく
答案 A
4.
A) いらいらした
B) ぺらぺらした
C) いきいきした
D) のろのろした
答案 C
5.
A) も
B) と
C) が
D) で
答案 C
6.
A) へ
B) に
C) から
D) まで
答案 B
7.
A) べき
B) わけ
C) はず
D) こと
答案 D
8.
A) さした
B) なした
C) はたした
D) つくした
答案 D
9.
A) めったに
B) おおいに
C) まともに
D) やたらに
答案 A
10.
A) しか
B) だの
C) のみ
D) から
答案 C
11.
A) ある
B) いわゆる
C) いがなる
D) あらゆる
答案 D
12.
A) について
B) とともに
C) と違って
D) に従って
答案 B
13. 文中の「どうなっているか」の「か」と同じ使い方のものはどれか。
A) 「だれか!助けて!」と、木にのぼった子供は一生懸命に叫んでいる。
B) あの提案に君たちは反対か賛成か、はっきりと自分の意見を言いなさい。
C) 果たして彼女が来るだろうかと、男が不安に入口のところを眺めている。
D) そんなことがあり得ようなと、先生がかんかんになって彼を叱りつけた。
答案 C
14. 文中の「涙に濡れた」の「た」と同じ使い方のものはどれか。
A) この問題は、今度会った時に話した方がいいじゃないか。
B) 今朝公園へ散歩に行ったら、きみに似た人に出会ったよ。
C) 夜12時まで残業して、やっと予定通りに仕事をなしとげた。
D) 冬休みは海外旅行に行きたかったが、忙しくて行けなかった。
答案 B
15. 文中の「躍っているように感じられる」の「れる/られる」と同じ使い方のものはどれか。
A) 同窓会には藤本先生が出席されないそうで、ちょっと淋しいなあ。
B) 隣の部屋は、一晩中非常にうるさくて、寝ようにも寝られなかった。
C) あいつはいつもおかしなことを言うので、よくみんなに笑われる。
D) この映画を見ていると、ふるさとの小学校のことが思い出される。
答案 D
16. 文中の「わけにはいかなかった」の意味に近いものはどれか。
A) これは全くつまらない本だから、実を言えば読むに堪えないものだ。
B) 子供が公園へ行きたがるのは、そこに木馬があるからにほかならない。
C) 今日はとても忙しいから、トレーニングに行くのを止めるほかはない。
D) もうすぐ期末試験だから、今のところのんびりと遊んではいられない。
答案 D
17. 文中の「彼の苦しそうな顔を見た」の「そうな」と同じ使い方のものはどれか。
A) 成功の見込みがなさそうなので、それを止めることにしたのです。
B) 先生はもう六十すぎだそうなので、あのような仕事はきついと思う。
C) 午後から雨になるそうなので、洗車はしないほうがいいと思うけど。
D) あの映画はとても面白いそうなので、明日にでも見に行きたいです。
答案 A
18. 文中の「その機会さえ過ぎれば」の「ば」と同じ使い方のものはどれか。
A) 晴れた日に屋上に上がれば富士山がはっきり見えます。
B) このレストランは料理もよければ食器もきれいですよ。
C) 中国から帰ってきた彼女は太極拳もできれば料理も上手だ。
D) 山に登れば登るほど空気が薄くなるのは常識になっている。
答案 A
19. 文中の「湿り」の「温」読み方はどれか。
A) しま
B) しめ
C) しば
D) しぼ
答案 B
20. 文中の「植物」の読み方はどれか。
A) しょもつ
B) しょぶつ
C) しょくぶつ
D) しょくもつ
答案 C
読解 [一]

Directions: 次の文章の[一][二][三][四]を読んで、21~40の問いに答えなさい。答えは選択肢[A][B][C][D]からもっとも適切なものを1つ選びなさい。(2点×20=40点)

若い人の多くは、基本的に、作られたレールの上を走りたくないと思っています。しかし、いざ勉強のこととなると、何かのレールに乗ることで自然に学力をアップさせてもらうことを望みがちです。そもそも勉強というのはなかなかおもしろくならないものです。学力を向上させる上ていちばん大事なのは基礎学力。基礎学力をつけるというのは、スポーツに置き換えると筋力トレーニグと同じで、おもしろいものではありません。でも、それをやらない限り絶対に学力は上がらない。絶対にやらなければいけないものがある時に、漫然と取り組むより、戦略を立ててやったほうがゲーム性が高まっておもしろいんです。例えば、「東大合格」という目標守設定して、そこから逆算して今やらなければいけないことをやっていく。作戦を立てて目標を一つ一つ達成していく。ロールプレーイングゲーム(角色演子游成)の感覚で勉強を進めていくんです。また、受験生が陥りやすい勘違いの一つに、授業を受けさえすればそれだけで勉強した気になるということがあります。実は、僕は父親の仕事の関係で中学1年生から3年生の間、南アフリカのある町で過ごしました。その間、ある通信教育を受け、結局、高校3年までその通信教育を受け続ました。その

効果があったと思います。なぜなら、通信教育だと主体的に勉強しない限り前に進めない。例えば、問題集をするのだと、答えが載っているので自分で調べるくせがつかない。しかし、通信教育だと自分で調べなければならないし、調べることですごく力がつくと思います。何かをやらない限り成長はありませんし、やったことというのは必ず何らかの成果をもたらすものです。勉強で大切なのは、どう楽しむかということ。勉強は本当に日々の積み重ねが大事で、楽しもうと思ってするのとそうでないのとでは大きな差がついてしまいます。勉強ができないの時自分の能力のせいだと思いがちですが、勉強ができる人とできない人の一番の差は、頭がいいかどうかではなく、勉強に向かう時の気の持ちようだと思うんです。学力をアップさせるには地道に勉強に励むしかありません。より早く解くにはどうすればいいか、弱点をなくすにはどうすればいいか、といったように、試行錯誤の中で学力は伸びていく。そうした試行錯誤の経験はその後の何事においても役立つはずです。

21. 文中の「作られたレールの上を走りたくない」とはどういうことか。
A) 決められた生き方を選びたい。
B) 苦労をした人生を送りたくない。
C) 自分で自分の生き方を決めたい。
D) 勉強ばかりの人生を送りたくない。
答案 C
22. 文中の「それ」は何を指すか。
A) レールに乗ること
B) 基礎学力をつけること
C) おもしろく勉強をすること
D) 筋カトレーニングをすること
答案 B
23. 文中の「ロールプレーイングゲーム・・・・・進めていく」とはどういうことか。
A) 目標を立てて、計画的に勉強を進めること
B) 一つまらないと思っても、勉強を続けていくこと
C) 基礎学習も大切だ、日標設定を優先させること
D) 勉強の楽しさを強めるため、ゲーム性を高めること
答案 A
24. 筆者によると、「勉強ができる人とできない人の一番の差」は何によってつくか。
A) 楽しくなくても、毎日きちんと勉強するかどうか。
B) 回答を見ずに自分で調べることができるかどうか。
C) 勉強を楽しいものと思う姿勢をもっているかどうか。
D) 勉強ができない時、自分の能力のせいにするかどうか。
答案 C
25. 筆者は、勉強の効果を上げるにはどうすべきだと言っているか。
A) 自分の弱点を克服しながら勉強すべきだ。
B) 目標意識を持ち、主体的に勉強すべきだ。
C) 学校教育のかわりに、通信教育で勉強すべきだ。
D) 問題集をやることによって、問題解決の早さを強化すべきだ。
答案 B
読解 [二]

Directions: 次の文章の[一][二][三][四]を読んで、21~40の問いに答えなさい。答えは選択肢[A][B][C][D]からもっとも適切なものを1つ選びなさい。(2点×20=40点)

罰当番の井上健太を手伝って、耕作は手早く箒を使っている。床を掃きながら、耕作はかなり不安になっていた。いつ先生が現れるか分からない。手伝っているのを見つけられたら、何と言って叱られるだろう。先生は健太に一人でやれと言ったのだ。机を並べたり黒板を拭いたりして掃除を終わった。二人は急いで学校を出た。校庭を横切る時、職員室に先生たちがたくさんいるのが見えた。耕作は走り出した。走って校門を出ると、追いついた健太は、「耕ちゃん、どうして走った?」「のろのろ歩いていて、先生に見つかったら、手伝ったことが分かるだろう?」「うん」

二人は急ぎ足で歩いて行く。「分かったら叱られるからな」健太は黙っていた。二人の下駄の音が、仲良く響く。歩調が合っている。「耕ちゃん、お前そんなに叱られるのがいやか」「そりゃあいやださ。健ちゃんは平気か、毎日叱られて」「平気っていうことはないけどさ。だけどねえ、家の父ちゃんは、叱られるからするとか、叱られないからしないというのは、ダメだって、いつも言うからねえ」「・・・・・・ふうん。だって、誰でもみんな、叱られるからしたり、しなかったりするんじゃないのか」耕作には健太の言うことがよく分からない。「あんなあ耕ちゃん。父ちゃんが言ってるよ。叱られても、叱られなくても、やらなきゃならんことはやるもんだって」「叱られても、叱られなくても・・・・・うん、そうか、分かった」健太の言葉を納得したとたん、耕作はがんと頬を殴られた思いがした。耕作は小さい時から、いつも人が渦巻くようになった。褒められたいと思うことは、また叱られまいとすることでもあり、誰にも指を指されまいとすることでもあった。叱られるということは、いつもめられている耕作には、耐え難い恥ずかしさでもあった。それが今、健太に言われて、はじめて自分のどこかが間違っていることに気がついたのだった。「したら健ちゃん、先生に叱られても、平気なんだね」「そうじゃない。泣いたことだってあるけどさ。だけど先生に叱られるからと言って、病気の母ちゃんの手伝いをしないで学校に走って来たりはしないよ」健太は学校に遅れるより、病気の母親を労わらないほうが、悪いことだとはっきり確しているのだ。「そうだなあ、健ちゃん、健ちゃんの言うとおりだな」耕作は素直に言った。(叱られても、いいことはするもんなんだ。)そう思うと、耕作は改めて「叱られたっていい」と言った。

26. 文中に「耕作はかなり不安になっていた」とあるが、それはなぜか。
A) 健太に手伝ってもらっていることを先生に知られたくないから
B) 掃除のお手伝いが先生に発見されたら叱られるおそれがあるから
C) 掃除が不真面目だと先生に言われたらまた罰当番をさせられるから
D) 自分一人で掃除をしていることを見つけられたら健太が叱られるから
答案 B
27. 文中の「健太の言うこと」とは、どんなことか。
A) 人間は誰でも叱られなければやりたくない習性を持っているということ
B) 叱られるのがいやであっても、平気な顔をしなければならないということ
C) 叱られるか叱られないかと関係なく、やるべきことをやればいいということ
D) 人間は誰でも叱られたらすぐ反省すべきだと父がいつも戒めているということ
答案 C
28. 文中に「自分のどこかが・・・・・・気がついた」とあるが、気づいたことは何か。
A) 今まではだれにも文句を言われないように、行儀よく利口に振舞ってきたこと
B) 今までは自分の意志ではなく、他人の評価ばかりを気にして行動してきたこと
C) 自分は小さい時からずっと人の手本で、当然他人より優秀だと思っていること
D) 自分は優秀だから、より褒められたい思いがあっても当然だと思っていること
答案 B
29. 文中に「耕作は改めて『叱られたっていい』と言った」とあるが、耕作のどんな気持ちが表れているか。
A) 健太の強い決意に対する失望の気持ち
B) 父親の頑な態度に対する反対の気持ち
C) 先生の不適切な叱責に対する不満の気持ち
D) 健太の考えとやり方に対する賛同の気持ら
答案 D
30. この文章の内容に合っているものはどれか。
A) 健太の父親は、好きなことであっても叱られたら止めるべきだと考えている。
B) 健太と耕作は仲が良く、だれかが罰されるともう一人は必ず手伝ってあげる。
C) 健太は学校に遅れたくないが、病気の母親の世話がもっと大切だと思っている。
D) 健太は職員室の先生に発覚されたくなく、まっさきに走り出して校門から出た。
答案 C
読解 [三]

Directions: 次の文章の[一][二][三][四]を読んで、21~40の問いに答えなさい。答えは選択肢[A][B][C][D]からもっとも適切なものを1つ選びなさい。(2点×20=40点)

今年もたくさんの人々がゴールデンウィークを海外で過ごす。初めて海外旅行を経験する若者も大勢いるだろう。私たちの若いころには考えられなかったことだが、彼らは実に自由に、気楽な気分で荷物も手軽にして、日本を飛び立っていく。今の若者をうらやましく思う。頭が柔軟な若い時代に(ア)こそ、異文化と触れ合い、楽しみながら多くのことが吸収できるというものだ。ただ一つ、老婆心ながら言わせてもらえば、ぜひ異国の文化や価値観を吸収して帰ってきてほしい。有名な観光地を巡るのもいい。ショッピングを楽しむのもいいだろう。しかし、そればかりでは心の肥料にはならない。様々な価値観に触れ、それらを自分の中で消化してこそ、海外旅行経験は大きな財産たとえばマナーーつをとってみてもそうだ。特に欧米社会では老人に席を譲ったり、あるいは女性の荷物を男性が持ってあげたりというのは、ごく当たり前の行為である。こうしたマナーが社会的に定着している。この考え方や精神を、ぜひ多くの若者たちが日本に持ち帰ってほしい。その積み重ねが住みやすい社会を育てるのではないだろうか。ブランド品よりも何よりも、価値のある土産であることは間違いない。世界がネットワークで一つに結ばれる日はそう遠くはない。そのためにコンピューター産業などでは、グローバルスタンダード(全球准)を作る方向に向いている。恐らく様々な産業の中にも、この世界統一基準が生まれてくるだろう。しかし物やシステムにばかり目を向けるのではなく、心やマナーのグローバルスタンダードを築いていくべきだ。システムが通じるよりも、(イ)の方がより大切である。言葉や文化は違っても、人間の中核の部分で共通するものは何か。その何かを探すために、海外へと飛び立ってほしい。

31. 文中の(ア)に入れる言葉は次のどれか。
A) 入って
B) 行って
C) 始まって
D) 生まれて
答案 B
32. 文中の「価値のある土産」は何を指すか。
A) 世界統一基準
B) 本場の外国製品
C) 外国の価値観
D) 高価なブランド品
答案 C
33. 文中の(イ)に入れる言葉は次のどれか。
A) 心が通い合うこと
B) 言葉を学び合うこと
C) 各国の風俗習慣に精通すること
D) 言葉や文化を同じようにすること
答案 A
34. 筆者が海外旅行に出かける若者に望むことは何か。
A) ブランド品を買うのを控えめにすること
B) 有名な観光地をたくさん巡って見識を広げること
C) 欧米のネットワークのシステムを学んでくること
D) 世界の人々の共通した考えや精神を見つけること
答案 D
35. 筆者によると、住みやすい社会を育てるために必要なのは何か。
A) 世界の国々をネットワークで結ぶこと
B) 心やマナーのグローバルスタンダードを築くこと
C) 欧米社会の価値観をグローバルスタンダードとすること
D) コンピューター産業などにおける世界統一基準を作ること
答案 B
読解 [四]

Directions: 次の文章の[一][二][三][四]を読んで、21~40の問いに答えなさい。答えは選択肢[A][B][C][D]からもっとも適切なものを1つ選びなさい。(2点×20=40点)

はい、はい、日本人についてよく言われること――日本人の「はい」を真に受けてはいけない。彼らは正面からのぶつかり合いは何としてでも避けるし、沈黙にかけてはベテランだ。だが日本人は、「はい」と答えることはある。その場合の同意にはさまざまな色調と影がさしているわけだが。彼らが「はい」と気よく答えるのは、服従ードイツ語で言うなら「ジャヴォール、ヘール、キャピタン、了解しました、大尉殿」一を表しているだけではなく、対話者に対する敬意、あるいは愛想を意識してのことである。というのもあらゆる欠如にもかかわらず、日本文化は肯定的でもあり得るのだから。肯定的ではあっても形而上学的ではない。日本の「はい」は存在論的ではない。存在としての意思、偉大なる叫び「我ここに存在する!」日本人の「はい」は関係性に基づいており、「そうです」に近い場合が多い。これは人間がかかわっている出来事や存在に対する反応である。したがって中立的な容認や雰囲気作りの言葉へと微妙にずれ込むことがある。ではどう区別するか。これははいか、いいえか、もしかしたら、か。日本人にはこんな表現がある。「馬鹿は言わなきゃ分からない」つまりこういうことだ。文脈こそすべて、それに調子が合うか合わないかは関係ない。だから外国人は日本の「はい」で苦労するのだ。返事の出しようなどのことで、すでに苦労しているのだから。だが実のところ文脈がすべてというわけではない。体の言葉、目を見よ。偉大な剣士たちがそうしたように。日本人は反対の意見を持つ場合には肩のあたりに緊張が走ったり、瞳を細めたりする。顔の表情、ニヤリとした笑いが仮面の下から見えてくる。日本文化は肯定的だと言った。それはまた慣性によって支配されてもいる。というのも日本文化の保守性はいまだに根深く、墓の中の祖先たちや過去によって支配されているからだ。つまり日本はつねに「いいえ」とも言い続けている。敵対する相手と対峙して思いきり、まるで吠えるように。時間にもノ一、変化にもノー。それでいて世俗的な事柄の変わりやすさは受け入れている。これはまた矛盾だ。その意味で「はい」と言える日本は『ノーと言える日本』よりも価値がある。あの深遠なる「はい」の方が、どんなに開放的で可能性に満ちていることか。

36. 文中の「こんな表現」とは、どのような表現か。
A) 「我ここに存在する!」のような表現
B) 「はい」や「そうです」のような表現
C) 「馬鹿は言わなきゃ分からない」のような表現
D) 「はい」「いいえ」「もしかしたら」のような表現
答案 C
37. 文中に「外国人は日本の『はい』で苦労するのだ」とあるが、それはなぜか。
A) 「はい」と答えられても文脈によって意味が違う場合もたびたびあるから
B) 「はい」と答えられたらもう文脈に拘らなくてもいいことを知らないから
C) 「はい」と言う相手の調子に合わせた返事をしなければ馬鹿だと言われるから
D) 「はい」と言う前にまず相手の真意についていちいち確認する必要があるから文中に「体の言葉、目を見よ」とあるが、筆者はなぜこのように言うか。
答案 A
38. 文中に「体の言葉、目を見よ」とあるが、筆者はなぜこのように言うか。
A) 実際の言葉という仮面より、身体言語のほうが日本人の真意を伝えているから
B) 日本人は反対意見を示す場合、体や瞳によってその程度を表すことが多いから
C) 顔の表情やニヤリとした笑いがみな偽りであることを把握する必要があるから
D) 偉大な剣士たちは反対意見を示す時に言葉の代わりに体や目を使っていたから
答案 A
39. 文中に「これはまた矛盾だ」とあるが、それはどういう意味か。
A) 日本文化は肯定的だが、敵対する相手には常に否定的で対峙を続けている。
B) 日本の「はい」は開放的だが、その価値を否定しようとするきらいもある。
C) 日本人は慣性に支配される傾向が強いが、祖先や過去にまた否定的である。
D) 日本文化は世俗的な事柄の変化を受け入れているが、保守的な性格もある。
答案 D
40. 日本人の言う「はい」について、この文章の内容に合っているものはどれか。
A) 「はい」は中立的な容認や雰囲気作りの性格がなく、同意を表す言葉である。
B) 「はい」は愛想を意識した性格が薄く、相手と正面衝突するときも使用する。
C) 場合によって「はい」と答えても、実際に否定的な立場に立つこともある。
D) 元気よく答えた「はい」は服従ではなく、相手に対する敬意を表すものである。
答案 C
II. 読解 B

Directions: 次の文章の下線のついた部分を中国語に訳しなさい。(3点×5=15点)

にいた部分を中国語に訳しなさい。(3点✕5=15点)われわれは土地の上に生活している。住んでいる建物も土地の上にあり、土地の上を往き来している。もっとも、空を飛び海をわたるときもあるが、ゆきつくところは土地のある地点である。

農業や林業のような第一次産業はもとよりその他の資本制企業も、とくに建設業とかいわゆる開発事業などは土地を対象として成り立っており、住居を得るためにも土地の存在が前提となる。

このようにわれわれにとって、土地は不可欠の存在で、あたかも空気や水と同じくらい重要であるが、空気や水とは異なり固定しかつ限定された自然物である。人間の労働の生産物でないにもかかわらず、莫大な財産的価値をもって取引されている。

土地が取引の対象となるのは土地が私的所有の対象となっているからだ、と説明されるが、何よりもはかりしれない使用価値を有し、かつ有限だからであろう。使用価値が全くないとはいえないまでもきわめて低い、沙漠や不毛の地はそのままでは取引の対象とはならないであろう。日本では、とりわけ土地所有に対する執着が強く、土地所有権が強力な権利となり、その価格(地価)も高い。その理由は、人口に比して土地面積がせまいこともさりながら、土地が肥沃で、しかも水田農耕民族社会であるからであろう。遊牧民においては土地の個人所有欲ははじめからなく、草を求める牧畜民族もそれほど土地所有に執着はない。しかし、日本人にとっては土地は自然物そのものではない。第一、宅地は整地という労働が加わっているし、水田は苦心して肥培管理し、畑は開墾し、また山林原野といえども下草刈り、雑草とりをしてきた土地で、いずれも先祖代々培ってきた土地なのである。しかもこの下草刈りとか雑草とりなどをしなければならないということが重要なのである。「雑草も生えぬ」ところではこのようなことはなく、雑木や雑草が生い茂るのはそれだけ地味が肥沃だからである。又それだからこそ良い水が得られるのである。このように日本人にとって日本の土地は貴重な財産であり資源である。

「美しい自然」というが、それを提供してくれるのは土地である。われわれはこの資源をできるかぎり有効に、かつ美しさをそなえたまま利用しなければならない。それにもかかわらず、列島開発に名をかりた開発事業という名の土地破壊がいかに進んでいることか。もともと雑木林は雨水を地下に浸透させ、水田は一定量の保水をすることによって、水害を調整するとともに地下水を貯留させていた。

その雑木林がゴルフ場になり水田が無計画に宅地になると、水害が生じやすくなるとともに地下水が貯留されなくなってくる。そのような結果をもたらす濫開発が今日なお行なわれており、われわれはここで真剣に考えなければならない。

41.
42.
43.
44.
45.
III. 作文

Directions: 次の指示にしたがって、450字ー500字の作文を書きなさい。

もし時間とお金の余裕があれば、勉強や仕事のほかに、あなたが最もやりたいことは何か。それを作文に書きなさい。

  • 自分でテーマをつけること
  • 「だ・である」体で書くこと
  • 漢字を使うべきところは漢字を使うこと
46.